正しい熱の測り方が知りたい
正しい熱の測り方
わきの下の汗を拭く
汗をかくと、皮膚表面の温度が下がり、実際の体温より低い値がでてしまいます。
タオル等でわきの下の汗をしっかり拭いてから測定します。
わきの下30~45°の角度で測る
30~45°の角度で前下方から後上方に向かって体温計を挿入しましょう。
首元から体温計を差し込むと、30~45°の角度を作りにくいので、上着のすそから体温計を差し込むか、上着を脱がせて測定するとよいです。
耳式体温計は複数回測る
耳式体温計は短時間で測定でき便利ですが、測定値の正確さは腋下体温計に比べて不安定です。耳式体温計を使用するならば、何度か測定した方がよいでしょう。
いつも同じ体温計を使う
体温の変化に気づきやすいやすいようにいつも同じ体温計を使用しましょう。
また、普段から左右どちらかで測る方を決めておくとより正確に比較ができます。
子どもが嫌がってしまうとき
昔に比べ体温計の測定時間が短くなったとはいえ、子どもにとってただじっとしているだけの十数秒は長い時間。
飽きてしまうのも無理はありません。
嫌がってしまうときの対応について紹介します。
キャラクター体温計を使用する
カラフルな体温計はみているだけでワクワクしますよね。
キャラクターの体温計は子どもの「測りたい!」意欲を向上させます。
大人の体温計とは別に「子ども専用」の体温計があると、子どもも嬉しくなり、測る時間が楽しみになります。
新しく購入するのは…という方は、いつもの体温計に好きなシールを貼るのもおすすめです。
体温計の「ピピッ」という音に興味をもたせる
体温が測り終わると「ピピッ」という音がしますよね。
子どもにとってその音はワクワクのタネです。
「ピピもうすぐなるかな~」と耳を一緒にすませてみましょう。
子どもの意識を体温計以外に向ける
体温測定に興味をもたせるのとは反対に体温測定から気をそらす方法です。
あらかじめ必要であれば上着を脱がせ、後ろから子どもを抱き、子どもの好きな絵本を読みます。
絵本に夢中になっているとき、物語が盛り上がるであろう手前で体温計を挟みます。
その際に嫌がるかもしれませんが、「つぎはなにが起きるかな?」「どうなっちゃうんだろう?」と声をかけながら絵本に意識をそらせましょう。
子どもの体調変化を把握するために大切な体温測定。
正確で、子どもが楽しく測れる時間にしましょう。
渋谷紀子(2019)『はじめてママ&パパの0~6才病気とホームケア』主婦の友社