子どもに熱があるのにかかりつけの小児科ではみてくれないみたい…どうしよう
病院の役割
病院やクリニック(特に小児科)は風邪やケガによる受診の他に
- 乳幼児健診
- 予防接種
- 育児相談
といった内容も行っています。
体が元気でも、病院に用がある人もいるのです。
特に乳幼児健診や予防接種は受ける期間の定めがあります。
その期間で受診できるように、有休をとったり保育園を休ませたりと予め予定を立てているご家庭も多いでしょう。
熱があるのに病院受診ができない?
「発熱がある子ども」と「乳幼児健診や予防接種を受ける元気な子ども」を一緒の空間にいさせたくない、と悩みを抱えている病院やクリニックの経験者は多くいます。
また保護者からも「病院は感染のリスクが高いから行きたくない」と乳幼児健診や予防接種をあえて受けないようにしている、といった声があるようです。
乳幼児健診や予防接種は、感染症予防や異常の早期発見のために行うもの。延期や中止は避けるべきです。
Q11. 乳幼児健診や予防接種を遅らせたほうが良いですか?
乳幼児健診の目的は、年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けることです。予防接種についても、感染症にかかる前に接種することが極めて重要です。新型コロナウイルス感染症を予防するための対策も重要ですが、極端な制限によって予防できる他の重要な病気の危険性にさらされることを避ける必要があります。今後も数か月単位での流行が想定され、その間に乳幼児健診や予防接種を回避するデメリットは大きいと考えられます。
これらを安心して受けてもらうためには、病院をクリーンな環境にする必要があります。
そのため、病院は「発熱患者お断り」というルールを定めているのです。
熱がある場合はどうしたらいいの?
自宅療養
病院受診は子どもにとっても保護者にとっても体力消耗となります。
軽症の場合、自宅でゆっくり休むのがよいでしょう。
オンライン診療
オンライン診療とは、来院しなくても電話やメールなどで受診できるシステムのことです。
保険証や乳児医療症、お薬手帳、問診(皮膚トラブルの場合は患部を写真にとる)を病院へ送り、その内容を元に医師が診察を行います。
お会計はオンライン決済となり、処方箋は希望する調剤薬局へFAXが送られます。
自宅にいながら小児科の先生にみてもらうのは安心できますよね。
かかりつけ医、その他病院について受診状況を調べよう
子どもが発熱してから、発熱患者を受け入れている病院を調べる→受診する、を行うのは大変です。
予め、かかりつけ医やその近辺の病院の
- 発熱患者の受け入れ状況
- オンライン診療は行っているか
について調べておきましょう。
病院やクリニックの「発熱患者お断り」対応は今後も続くと考えられます。
適切な診療を受けるためにも、近医の受診状況やオンライン診療の有無を把握し、受診時は症状を正確に伝えられるようにしましょう。