慣らし保育で悩むパパママは多い
新年度がはじまり、慣らし保育中のご家庭も多いのではないでしょうか?
慣らし保育は子どもが園での生活に慣れるように、1時間→2時間→昼食後まで→おやつ後まで→…と徐々に預ける時間を長くしていく期間です。
子どもにとっての初めての集団生活。そしてパパママと離れて過ごす時間。また、保育園が始まる=パパママの復職時期でもあります。
慣らし保育は、子どもにとってもパパママにとっても不安が多い期間です。
わたしは保育園での勤務経験があり、4、5月は慣らし保育の割合が多い0、1歳児クラスに入っていました。経験上、慣らし保育の相談(連絡ノートや直接)があるご家庭の割合は100%です。
慣らし保育で悩むのはごく普通のこと。自分だけが悩んでいるのでは?と思い悩む必要はありません。
保育園に慣れるまでにみられる子どもの行動
慣らし保育中には以下の行動がみられることがあります。
- 泣く
- 不機嫌
- 食事量が減る
- 便秘になる
- 帰宅後すぐ寝てしまう
- 夜泣きがある
- 指しゃぶりをする
- 好きなおもちゃから離れられない
- 赤ちゃん返りをする
ひとつの行動が他の要因につながること(例えば、食事量が減る→便秘になる)もあります。
これらの行動は、新しい環境で生じたストレスをその子なりに消化させるための反応です。どの行動もマイナスなようにみえますが、むしろストレスに立ち向かうためのプラスな行動なのです。
慣らし保育中、どんな心構えでいたらいい?
慣らし保育中に不安に思うことは当たり前、というのは述べましたが、そうはいってもこの不安な思いをどうにかしたい!と思いますよね。
どんな子でも絶対保育園に慣れる
保育園に行くだけでギャン泣きの現段階では想像できないかもしれませんが…
経験上、どんな子どもでも保育園に慣れるときは必ずやってきます!
個人差はありますが、水遊びがはじまる7~8月頃には、登園・降園時に泣いていても活動は楽しく過ごせる子どもが多いと思います。
つい「慣れ」をまわりの子どもたちと比べてしまうと思いますが、全園児、必ず慣れるのでその子のペースを見守ってあげましょう。
子どもも自分も頑張っていると認める
慣らし保育で頑張っているのは「子ども」だけと思われがちですが、新年度や復職でのバタバタで「大人」も頑張っているのです。
ぜひ自分の頑張りにもフォーカスして、ときにはゆっくり休み、自分を認めいたわってあげてください。
保育士さんを信頼する
保育士さんは子どものプロ!たくさんの慣らし保育中の子どもと関わっています。
慣らし保育中の不安なことは保育士さんと共有し、子どもがその子のペースで楽しく園生活を送れるようにしましょう。
保育士さんも〇〇家のチームの一員、として考えると視界が広がりますよ。
少しの成長も見逃さない
園生活に全然慣れていないようにみえても、実はその中でも子どもは少しずつ成長しているのです。
「泣き始める時間が数秒遅くなった」
「保育園での哺乳量が10ml増えた」
など、どんなささいなことでも子どもの成長と捉え、たくさん褒めてあげましょう。
小さな変化の積み重ねがその子の成長となるのです。
慣らし保育が終わっても
保育園に慣れるまでに悩んでいたのに、保育園に慣れたら少し寂しくなって悩むのもまた当たり前のことです。
無事、子どもが保育園での生活に馴染んでも忘れないでほしいことがあります。
それは「パパママは絶対的に安心できる存在である」こと。
保育園という環境では、保育士さんや友だちが子どもにとっての大切な存在です。
でもやっぱり1番大切で安心できる存在は親です。
ぜひその視点を忘れないでくださいね。