子どもへの健康教育

【1~3月】保育園での健康教育【月別】

1~3月はインフルエンザやノロウイルス・ロタウイルスによる感染性胃腸炎の流行期であり、次年度への準備を進める時期でもあります。

看護師
看護師
いままで行った健康教育を復習として取り入れてみるのもいいですね
【10~12月】保育園での健康教育【月別】暑い夏が終わると、過ごしやすくなってお散歩を再開したり、秋の行事を楽しんだりと保育園の雰囲気も「秋冬モード」に切り替わっていきます。 ...

月別の健康教育(1~3月)

1月

1月は基本的な感染症予防の健康教育に加え、感染経路:飛沫感染であるインフルエンザ予防を考慮し、咳エチケットについての教育を行うとよいでしょう。

咳エチケット

咳やくしゃみをすると、のどの奥のバイ菌が外に飛び散ります。

バイ菌が飛び散ってお友達にかかってしまうことを防ぐのが咳エチケットです。

咳やくしゃみにより2mもバイ菌が飛ぶといわれています。まず、この2mを子どもたちに知ってもらうために、以下の教材を作成してみましょう

咳エチケット教材の作り方
  1. スズランテープやひもを2mの長さに切る
  2. 片方の端にバイ菌のイラストを貼る
  3. くしゃみをしている動物を作り、その口に穴をあける
  4. スズランテープを穴に通す

「はっくしょん!」の声かけでスズランテープを引っ張ると、バイ菌がかなり遠くまで飛ぶことがわかります。

バイ菌が飛ぶことを防ぐために以下のことを伝えましょう。

  • マスクをしよう
  • 咳やくしゃみをするときはティッシュや手で口や鼻を覆う
  • 手で覆ったあとは、手にバイ菌がいるので手を洗おう
看護師
看護師
咳エチケット教材にマスクを着用させても面白いと思います

2月

からだのしくみを知ろう

からだの部位の名前や役割を知ることで、大人に具合が悪い箇所を伝えらるようになったり、自分やお友達の体を大切にしたりするようになります。

模型を作るのは大変なので、市販のフェルト模型を使用するのがおすすめです。

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子どもたちに伝えるポイントとしては

  • 骨の役割
  • 食べ物の旅(口~肛門の道筋)
  • 各臓器のお仕事

などがあります。

看護師
看護師
誰一人として同じ体のひとはいない」「自分の体もお友達の体もとっても大切なもの」「だから体を傷つけてはいけないよ、大切にしようね」ということも一緒に伝えられるといいですね

3月

就学にむけて

次年度小学生になる5歳児には、不安なく楽しい気持ちで小学校に上がれるようように就学にむけて健康教育を行いましょう。

就学にむけての健康教育は以下のものがあります。

  • ケガをしたり具合が悪くなったりしたら担任の先生や保健室の先生に言おう
  • 小学校に行くまでの流れ(起床~排泄~朝食)
  • 小学校での過ごし方(授業の受け方、トイレのタイミング)
  • 下校や学童について(下校の注意点、学童の過ごし方)
看護師
看護師
小学校で楽しみなことを聞いてみてもいいですね

生活リズムについては、9月の健康教育として挙げた「生活リズムを整える」を参考にしてみてください。

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次年度にむけて振り返りをしよう

第四期である1~3月は、今までの健康教育を振り返りを行うことをおすすめします。

「子どもの反応がよかったのはどんな内容か」「いまいち行動につながらなかった(定着しなかった)内容は何か」など、子どもたちの様子からだけでなく保育士さんに聞いて分析をしてみましょう。