暑い夏が終わると、過ごしやすくなってお散歩を再開したり、秋の行事を楽しんだりと保育園の雰囲気も「秋冬モード」に切り替わっていきます。
月別の健康教育(10~12月)
10月
目のお話
10月10日は「目の愛護デー」です。
なぜ「目」なのかというと、10と10を横にすると、眉と目に見えるためです。
保健だよりの10月のテーマとしてもよく利用されています。
目について教育するポイントとして下記のものがあります。
~構造編~
- 目の役割(もし目がみえなかったらどうなる?という問いから)
- まつ毛の役割(ゴミが入らないように目を守る)
- 涙の役割(ゴミを洗い流す、目が乾かないようにする)
- 目の構造(黒いところはレンズ、白いところは目を守る膜)
~行動編~
- YouTubeなどのタブレットは見続けず、休憩をする
- テレビを見るときは2m以上(実際に長さを提示する)離れてみる
- テレビやタブレットばかり見ず、外で体を動かそう
- おもちゃや鉛筆、ハサミなどはお友達に向けない
- お友達に砂をかけない
5歳児にはこんな質問をしても面白いかもしれません。
立体感や距離を知るためです。右目と左目では見え方が違います。(左右の目を手で覆い確認してみましょう!)この違いでよりものを見やすくなります。
実際にわたしが子どもたちへ聞いてみると「目が一つだと怖いから」という回答がありました。(笑)
10月だけでなく、視力測定時と一緒に行ってみてもよいでしょう。
11月
風邪予防
気温低下や乾燥が気になってくるこの時期は、手洗いやうがいの教育ももちろんですが、「どうして風邪をひくの?」「風邪をひかないためにはどうしたらいいの?」といった「風邪予防」の視点での教育も重要です。
風邪の仕組み、予防の大切さを説明するための工夫は以下のようなものがあります。
- 保育室や廊下、トイレの写真を掲示し、バイ菌がどんな場所にいるかを問い、子どもたちにシールを貼ってもらう
- 口鼻~気管~肺の絵を貼り、子どもたちに口鼻~肺までバイ菌シールを移動してもらう
- のどや気管、肺にバイ菌が入ると、バイ菌が悪さをして熱がでたり、のどが痛くなったり、鼻水がでたりすることを伝える
- どうしたらバイ菌が体の中に入れなくなると思うかを聞く
- 手洗い、うがいをすることでバイ菌が体に入るのを防ぐことができる
手洗い指導についてはこちらに記載しています。
12月
鼻のかみ方
鼻水は発熱とは違い、あまりひどくなければ登園できるため、クラスに1人は症状のある子どもがいるのではないでしょうか。
鼻水は感染源になります。こまめな拭き取りと正しい処理を行う必要があります。
乳児は保育者が主体的に拭き取り、幼児は自分で鼻をかみ、ティッシュを処理できるように教育しましょう。
詳しい鼻のかみ方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
子どもたちの個性に合わせて
第三期にあたる10~12月は、保育園での生活が習慣化される時期です。
日頃の子どもたちとの関わりの中で、「どんなことが好きなのか」「どんなことに興味があるのか」「健康(元気)じゃないこと、についてどう思っているのか」「おうちでの過ごし方」について情報収集し、健康教育に役立てていきましょう。